国際認定ラクテーション・コンサルタントとは

国際認定ラクテーション・コンサルタントとは

母乳育児を支援するために必要な一定水準以上の技術・知識・心構えを持つ専門家です。通称「IBCLC (アイビ-シーエルシー)」(International Board of Lactation Consultant の略称)。

アメリカに本部がある IBLCE®(ラクテーション・コンサルタント資格試験国際評議会)による全世界共通認定試験に合格することによって認定されます。認定後は5年おきに再認定の査定をうけ、常に一定水準以上の質を保ち続けることが求められています。

母乳育児を支援するために必要な情報や技術は、日々更新されています。一方で助産師の資格は、一度取得すれば一生涯有効。たとえ古い知識のまま支援し続けても資格を奪われることはなく、自己研鑽を怠った状態でお母さんを支援したり指導したりできるのです。そのため、残念ながら、ひとくくりに助産師(だけでなく医師や看護師も含めて)といっても、提供する母乳育児支援の質は異なります。これは、支援をうける母と子にとっては大きな不利益。そのようなことがおこらないよう、お母さんたちの声が集まって立ち上げられた非営利組織の働きかけによって、国際認定ラクテーション・コンサルタントという資格がうまれました。

IBCLCは、お母さんとお子さんの利益を最優先とし、吟味された最新の情報を基に、適切な支援を提供します。常に公正であるようつとめ、特定の飲食物をとる(あるいはとらないように)すすめたり、不必要な乳房マッサージをうけるようすすめたりすることはありません。

個人のプライバシーや尊厳を尊重しながら、最小限のご負担で最大限質の高いサービスが提供されるよう、地域の保健医療システムとの連携にもつとめます。